コーチング的視点で見る「なでしこジャパン」とミスコミュニケーション

私は2020年の東京オリンピックに当事者としてかかわるという目標を持っている。
そんな中で今年はオリンピックイヤーということで、今から日本の選手の活躍が楽しみなのだが、その中で非常に残念なニュースがあった。

それはワールドカップチャンピオンを始め、前回のオリンピックでも銀メダルに輝いたなでしこジャパンのよもやのアジア予選敗退である。最近の試合でチームの状態が下降傾向にあったのは否めないが、まさかオリンピックに出られなくなるとは。

他のチームに研究し尽くされたことやチームのベテラン化など要因はいくつもあるかと思うが、伝え聞こえてくる話では、どうもチームがバラバラになっていたことが原因のように思う。
それはある選手の引退が大きく影響している。澤穂希選手だ。

監督と選手間のコミュニケ-ション、宮間選手ら栄光を築いた世代と若い選手たちの間のコミュニケーション。澤選手がチームにいたときは、間に入ってバランサーの役割を担い、チームを一つにまとめていたらしい。

選手としてのパフォーマンスも素晴らしいが、チームをまとめる要のような役割をしていたわけだ。今回はその役割を果たす選手がいなかったことでミスコミュニケーションが起こり、チームがバラバラになった。

ミスコミュニケーションがチームのパフォーマンスを大きく落とすことはコーチングセミナーや研修などでもよく話をするのだが、それは企業でも、スポーツでも組織であれば全く同じことが起こる。

本当は直接話し合えば良いのに、話さないで相手のせいにしてしまう。わかっていないのに、その場しのぎの返事をする。苦手な人は避ける。割り切る。感情がこじれ、不信感が募り、ストレスが充満する。
そんなことが頻繁に起これば、チームのパフォーマンスは著しく落ちる。

なでしこジャパンはチーム内のミスコミュニケーションによって負けるべくして負けたと言っても過言ではないと思う。

ダメなのはわかった。では、これからどうしたらよいか?
もし、私が監督やチームをコーチング的にサポートする立場ならば、チーム内のコミュニケーションの改善から取り掛かることを提案する。

ますは、安心・安全のチーム環境創りからだ。

安心して意見を言える、質問を言える、話し合える、疑問をつぶす、あいまいをなくす、わかったふりをなくす、「はい」「いいえ」ではない、本心を引き出す、そんな環境創りから始めるよう提案する。

そうすれば、偉大な一人が抜けても崩壊するようなチームにならないはずだ。全員が考え、判断し、行動できる大人のチームになるはずだ。

まずはそこからだ。

そうすれば、そんなに時間がかからないうちに、チーム力のパフォーマンスは上がり、再び栄光を掴める筈だ。

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