日本人の主体性が弱い理由❸

主体性を発揮する事による不利益 三つ目の理由は、自己矛盾です。どういうことかと言うと主体性の発揮という一見、どう考えても自分を「あるべき方向」に導いてゆくはずの行動が、実は自分にとって、「不利益」を連想させるということが主体性を身に着けられない原因になるという事です。 例えば、身近な例で考えるとダイエットがあります。私たちは、痩せた方が健康的で、また着られる服も増えたり、見た目も良くなったりと良いことがたくさんあるのにも関わらず、途中で挫折してしまう事が多い。 なぜ、どう考えても良いことずくめなのに挫折してしまうのか? それは、我慢すると言う事に苦痛を感じ、現状で得ているベネフィットを手放したくないという気持ちが妨害するからです。 例えば、好きなものを好きなだけ食べられるという事は、とても捨てがたい魅力ですし、食べ終わった後の「満腹感」は「幸福感」を誘発しますし、また、ストレスを軽減させる処方箋でもあります。 このように主体性という、明らかに自分にとってプラスになる性質を手に入れようとする場合にも主体性を放棄することで、手に入れている「ベネフィット」を手放さなくてはならなくなるので、身に着ける事が難しいのです。 主体性を発揮するという事は、収入が増えたり、チャンスが広がったり、自分の人生を生きるという実感や「自信」を得ることになり、多くのベネフィットがある反面、「負担」「リスク」を追う事になります。 この負担やリスク、あるいは責任という一見「楽でない」ものを避けたいという自己防衛の本能を私達は持っています。 言い換えると、私達は、常に「快楽を得たい」という感情と「苦痛を避けたい」という感情に揺れ動きながら生きているという事です。 さらに、私たちの脳は、「大きな変化を嫌う」傾向にあり、私たちの意思や行動に「現状を良し」とする働きかけをします。 なので、主体性を持つためには、リスクや負担、責任などを「快楽」に変換する必要があります。 これもまた後でお話ししますね。 ここにあげたもの以外にも、私たちが主体性を持って生きる上での「障害」はたくさんありますが、「自分はどう生きるか」を考え、決めて生きてゆかないと、泥船とともに海中深く沈んでゆく事になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA